ロシアと欧州の親密な関係、日本の反ロシアは危険

  (朝日新聞からの引用)

ロシアの大企業が、欧州の大物政治家らを

役職に迎え入れるケースが相次いでいる。

特にエネルギー企業に目立ち、この分野

でのロシアと欧州の強い結びつきがうか

がえる。ウクライナ情勢をめぐって欧米

との対立が激しくなる中でも、欧州に

「親ロシア勢力」を拡大する動きは続い

ている。ロシアがウクライナ国境に軍隊

を結集し、欧米との緊張が高まる中、ロ

シア政府系の天然ガス企業ガスプロム

4日、ドイツシュレーダー元首相を含

む取締役候補を発表した。

  (引用終わり)

 ソ連という共産党政権が破綻してロシア

が誕生したとき欧米日はもろ手を挙げて喜

んだ。『自由と民主主義の勝利』と。とこ

ろが誕生したロシアは欧米日と激しく対立

しているように見える。

 とくに日ロ関係は旧ソ連時代の日ソ関係

とちっとも変わらない。これはすべての国

際関係をアメリカに追従してきた日本の外

交姿勢によるものである。

 アメリカもヨーロッパもソ連崩壊の後の

ロシア政権は『自由民主』欧米側にあると

判断している。上の記事の欧ロ関係の親密

さはその証拠である。ところが一見すると

米ロ関係は悪化しているように見える。と

くにNATOの拡大対立を見ているからだ。

 しかし米ロ関係も単に世界覇権の争いで

昔のようなイデオロギーの対立ではない。

米ロはとくにエネルギー問題で一心同体の

つながりがある。

 そこで問題なのが悪化する日ロ関係であ

る。日ロ関係は日ソ関係時代より悪化して

いるように見える。日ロ関係には北方領土

の特別な大問題があるからだ、とするのは

早とちりである。実際には日本はこの領土

問題の討議に入る糸口もつかんでもいない。

 ロシアは欧州と同じように日本の隣国で

ある。隣国なら何故もっと友好的な接近を

してゆけないのか。