博士修了者は職がない、故に博士課程には行かない

     (日経新聞からの引用)

 大学院で専門分野を学んだ博士人材

の活用が進んでいない。博士課程修了

者のうち不安定な非正規雇用で働く人

は28.9%を占め、割合は学部卒の6倍の

水準だ。将来不安から博士を目指す学

生も減少傾向にある。米国では博士が

イノベーションをけん引する一方、日

本は高度人材が活躍するための土台が

揺らいでいる。

   (引用終わり)

 だから優秀な大学院生は博士課程に

は行かない。修士課程で就職する。理

系の修士は引く手あまた。

 博士課程に行くのは私がそうであった

ように民間に就職しようなどとは考えな

い『変わり者』のタマリ場となる。こん

な妙なタマリ場から人材を得ようとする

企業もない。

 かくして世に出るのは修士。欧米の様

な博士重視の国に比べ極端に見劣りする。

何か打つ手はないのか?打つ手は実は簡

単だ。企業が思い切って博士をどんどん

採用するのだ。最初は使い物にならなく

ても数年もすれば修士どまりであった院

生がどっと博士に行くようになる。