儲けを『内部留保』という形でため込む大企業に未来はない

          (日経新聞からの引用)

賃金や配当、投資に回らない資金は積み

上がっている。財務省の法人企業統計に

よると、日本企業(金融など除く)の利

益剰余金(内部留保)は20年度末に484

兆円と過去最高を更新した。手元にある

現預金も259兆円に膨らんだ。

   (引用終わり)

 要するに企業、とくに大企業はその儲け

を給料に回さず企業内にため込んでいるわ

けだ。その総額たるや50兆円近くになる。

まさに日本の国家予算をしのぐ。

 それを設備投資にまわせば会社も大きく

なり従業員にも社会にも役に立つが設備投

資をやる企画力も動機もない経営者。だから

このため込んだ余剰資金は株とくに外国株

を買い配当金をもらってほくほく顔。これな

らこれらの大会社はまるで証券会社ではない

か。

 昔は日本の企業はモノ作りで世界を席巻し

た。それが今は昔。モノ作りはすたれ世界の

株主となり下がって久しい。気の毒なのは理

系出身の労働者。モノは作らないから理系の

はいらなくなった。かれらは株式取得会社の

製品の理解評価などだけで仕事をする。

 発展しつくした企業、国の未来はこんなもの

か。いやいやまったく違う。アメリカやドイツ

を見ろ。相変わらずモノ作りを先導しているで

はないか。