沖縄科学技術大学院大学の高評価のウラの裏

     (日経新聞からの引用)

沖縄科技大学院大「質高い論文」

東大上回る 世界10位

科学誌ネイチャーなどを発行する
学術出版大手のシュプリンガー・ネ
イチャーは、高い割合で優れた研究
論文を発表している世界の研究機関
のランキングをまとめた。日本勢で
東京大学などを上回り首位に立った
で、世界でも10位に入った。日本が
国際的に通用する大学を育てる上で
のモデルとなりうる。
   (引用終わり)
 この大学は実は沖縄の中心那覇では
なく、那覇の北のはずれ名護にある。
なんで名護などという辺鄙な田舎に
あるのか。その答えはこうだ。
 アメリカの基地が那覇のど真ん中にあっ
て絶えず移転問題が騒がれた。そして反対
を押し切って田舎町名護に移転が決まった。
名護に与えたご褒美は道路整備費などの現
ナマはもちろんだがそのほか『大学院大学
設置を約束した。これが沖縄科学技術大学院
大学であった。
 当時私は笑った。名護だって?だれが行く
の。学生も教授もあそこまでは行かないだろ
う。そのとおりになった。そこで米軍がいる
からアメリカから集めよう。中国も地理的に
近いからここも良い。
 教授も学生も曲りなりに集まった。もちろん
大半が外国人。教授はアメリカの2流どころだ
が本国では共同研究者がいて共著の論文は十分
に出せた。沖縄科技大学院で研究したものでは
ない。実験施設もスーパーコンピーターもアメ
リカのもの。
 かくして沖縄科学技術大学院大学は『東大を
抜く』ほどの威勢。しかしこの威勢は見かけ
倒し。論文がいかに出ても、それはこの大学院
大学から出たモノとは言えない。単に発表者の
一部の所属がこの大学院にあっただけだ。
 研究レベルの記述に報道各社は十分注意して
欲しいものだ。