『疑 似量子技術』などないよ、それは立派な量子技術
(日経新聞から引用)
KDDIは疑似量子技術を使って携帯電話
の通信品質を改善できるようになった
と発表した。。。。今回、富士通の疑
似量子コンピューター「デジタルアニーラ」
を使い、1~2月に東京都と神奈川県の
一部の基地局1000基で実験した。
(引用終わり)
どうもこのKDDIは上の量子技術のこと
をよく理解していないようだ。だから読者
には何が何だかちっとも分からないのだ。
第一『疑似量子技術』などはない。ここで
使ったのは『本物の量子技術』なのだ。
これは『量子アニーリング』というもの
で一種の相転移現象である。鉄、コバルト
、ニッケルなどの強磁性体は個々のミクロ
な磁気が相互作用によっていきなりすべて
同じ方向に揃ってしまう。これが量子ア
ニーリングである。
このアニーリングは別名『最適化』とも
呼ばれる。最適化という量子技術は今や社
会、経済の分野にも使われ注目を集めてい
るのだ。
もちろん最適化するためには個々の事象
の間に働く相互作用が大事である、社会、
経済事象の個々の相互作用は何かは今後
難しい課題となる。