原発事故汚染水の海洋放出、政府方針は納得できるが問題はこれを実行する東電

  (朝日新聞からの引用)

 昨年4月、政府は東京電力福島第一原発

処理水を海洋放出する方針を決めた。増え

続ける汚染水は事故直後からの課題だった

が、政府も東電も先送りを続け、タンクの

容量が限界に近づいた末の決着だった。政

府や東電は海洋放出の安全性を強調するが、

風評被害などに対する地元の不安は高まっ

たまだ。

   (引用終わり)

 問題は水の成分の形で存在するトリチウム

なのだ。トリチウムは水の一種だからこれを

取り除くことはナンセンスである。したがっ

て政府の計画は汚染水を海水の自然トリチウ

ム濃度以下に薄めて海洋投棄する、というもの。

もちろんこの方法は納得のゆくもので慎重に実

行されるのなら異議を述べるつもりはない。

 問題はこの方法を実行するのが東電だからで

ある。東電は事故前はもとより事故後も数々の

不祥事を起こしてきた。企業倫理、企業責任、

企業ルール、など疑いたくなる不祥事が相次ぐ。

こんな企業にまかせてはならない。国家が関与

した外部企業にやらせるべきである。

 東電の中に入って外部企業にやらせても東電

は非協力の嫌がらせをしかねない。しかし東電

は今や『国有化』された。みせかけの国有化で

はなく本物の国有化して国家管理のもと海洋投

棄を実行すべきなのだ。

 汚染水保管はもう待ったなしの満杯である。

国は今すぐ上のことを実行すべきである。