福島東電原発を『国有化』するも実質は旧経営陣の体質そのまま、改革頓挫

   (日経新聞より引用)

 東京電力が実質国有化されて2022年で10年になる。

11年の福島第1原子力発電所の事故をきっかけに、持

ち株会社制の導入、他社と火力発電事業統合など経営

改革を進めてきた。今なお福島の復興は道半ばで、収

益改善は原発再稼働頼みという体質を変えられていな

い。成長戦略を描き実行できなければ、次の10年も停

滞しかねない。

     (引用終わり)

 ドイツでは日本のこの原発事故を重く見て、一切

原発廃止を決定した。一方、肝心の日本では政府

が関与して東電原発再稼働をもくろんできた。しか

しあの事故から11年もたったのに再稼働のめどもた

ってない。

 国有化しても旧経営陣はそのままだから東電の体質

は変わっていない。例えば相変わらず自民党への政治

献金などが行われてきた。また信じられないような、

不合理な現場事故などが繰り返し起こっている。

 一体政府はかかえてしまった東電原発をどうする

つもりか。それは誰にも分からない。それは旧東電

経営者に聞け。こんなことでは国が原発を稼働させて

いる政治責任が問われる。しかしこのことを指摘する

ひとは稀である。日本の原発はどこに行く!?