(朝日新聞からの引用)

教員が足りず、学校に本来配置するはずの

人数を満たせない状態が今年度、全国の公

立小中学校、高校、特別支援学校の4・8%

にあたる1591校で生じていることが、文部

科学省の調査で分かった。各地の教育委員

会は、教員の人手確保にどう取り組んでき

たのか。この問題を調査してきた専門家は

、教員志望者を増やすための取り組みが欠

かせないと訴える。

   (引用終わり)

 地方の国立大学はほとんど旧師範学校

である。師範学校は小、中、高の先生を

養成する学校であった。それに加えて最近

ではおおくの私立大学が教育学科を持ち、

教員養成は数の上で十分である。また高校

の教員は一般大学文学部などで資格が得ら

れる。

 それならば一体なぜこんなに小、中、高

の先生が不足なのか?それは志望者がない

からなのだ。何故志望者がなく、不人気な

のか。それはほとんど自明である。小、中

高の先生は働きすぎ、勤務時間が極端に長い

のだ。いつも帰宅が9時ごろ。しかも朝は8

時には出勤だ。

 私の身内はほとんど教員だ。甥は高校、姪

は小学、従妹の子供たちは中学、高校教員。

彼らすべて連日帰宅は9時。宮城県角田市

 彼らの友人たちは市役所、農協、銀行など

の勤務。彼らは遅くとも7時には帰宅する。

この格差はどこから来るのか。それは悪名高

い『部活』からきている。部活はもともと生徒

の任意活動だったはず。それが最近では義務化

してしまった。したがって部活指導も義務化。

  昔は先生たちは4時ごろには帰っていたのに。

いまは9時。帰宅して夕食すまして急いで寝なけ

ればならない。地方の『高等職場』で慢性的な

長時間労働。しかも休みなしに。これを放置する

どころか推奨しているのが文科省