日本政治のかたくなな反共主義が国を亡ぼす

 アメリカと違って日本はれっきとした共産党

社会主義党である立憲民主党が存在する。こ

の点だけを言えば日本の政治はヨーロッパに似て

いる。しかしこれは表向きのことで実際には保守

自民党独裁政権謳歌している(連立を組む

公明党は実質的には自民党である)。

 一方ヨーロッパはイタリアやドイツ、北欧を

見ればわかるとおり、キリスト教民主党などと

いう保守党と共産党社会主義政党との連立で

成り立っている。つまり日本は共産党、社会主

義党は存在はしていても政権には参加していない。

この点から言えば左派勢力はその力は弱くアメリ

カと同じである。

 この影響は一体どこに表れてくるのか?それは

ヨーロッパの福祉、子育て支援、老人の生活支援

など福利厚生の面で大きな違いとなる。フランス

、北欧などではびっくりするような子育て支援

なされているのだ。曰く『子供が3人いれば夫婦

とも仕事を辞めても生活費に困らないだけの子育

てが支給される』老人はすべて望めばいつでも『

老人介護施設』に無償で入居できる。

 これだけでも日本の自民党政治とはまったく

違う。しかしヨーロッパの福利厚生はもちろんこれ

だけではない。教育は大学院までタダ。病院も実質

的にタダ。その上低所得者にはタダの住居、住宅補

助もある。などなど。

 もちろんこれを支えるための税金は高い。以前に

ミュンヒェン大学の教授のとき、給料は80万円ほ

どだったが税金が引かれて手取りはたった36万円

だった。私は気も動転してすぐ辞めて日本に帰ろう

と思ったほどだった。

 私を呼んでくれた同僚のM教授に文句を言った。

彼はけらけら笑って『だれも文句なんか言わないよ。

教育も医療もタダだし、第一自分たちの選んだ社会

党の政策だから』

 皆様、社会党共産党も、何も怖くないですよ。

彼らが自民党と連立組んで税金が上がっても教育も

医療もタダになるならそれでどこが悪いの?!かた

くなな反共主義者はヨーロッパで3日過ごしてこれ

ばいいのだ。